イントロダクション

社会が失敗に容赦無く、再スタートを切ることが困難な今の世の中で、誰かに信じてもらうことが底辺脱出の大きな力となる様子を、時にコミカルに、特に感動的に描く。『シャニダールの花』の金延宏明が製作総指揮。監督は『函館珈琲』などキュートな人情喜劇を得意とする西尾孔志。脚本は、『函館珈琲』の脚本家いとう菜のはと西尾が軽妙に味付け。どこかアンバランスなカップルを山﨑果倫と森優作の若手実力派が絶妙に演じ、謎が多いが憎めない父を岩谷健司が怪演。片岡礼子、中山求一郎、春田純一など脇を固める俳優たちも日本映画の才能が集結した。住みやすい街として人気の兵庫県明石市。地元有志の協力を得て、明石市全域でロケ撮影された本作は、主人公の「なかなか外に踏み出せない」心情の象徴としての明石海峡大橋や、星のように輝く明石市の海と夜景など、映画的な風景の美しさも見どころになっている。

ラジオ関西放送日(アーカイブ)

シネマ・アイ ラジオ 2024年4月25日

シネマ・アイ ラジオ 2023年12月1日

神戸新聞より